【よろず支援ニュース#136-令和】事業承継時の個人保証:先代・後継「二重取り」原則禁止に!

①事業承継時の個人保証:先代・後継「二重取り」原則禁止に!

昨日の日経新聞7面に標題の記事が掲載されています。先日の配信した「経営者保証解除のスキーム骨子」同様に、「経営者保証の二重取りの原則禁止」は本年5月安倍首相が公表した「個人保証脱却・政策パッケージ」に盛り込まれていました。以下、日経新聞記事からの抜粋になります。

 ▶ 全国銀行協会と日本商工会議所は中小企業が事業を承継する際に、融資している金融機関が先

  代と後継者の双方の経営者から個人保証をとることを原則禁止する指針を年内に策定する。「二

  重取り」は負担の重さから事業承継が円滑に進まない原因となっており、金融機関に見直しを求

  める。

 ▶ 現行の「経営者保証ガイドライン」に特則を設けて、新旧経営者の両方から個人保証を取るこ

  とを原則禁止する内容に改める。

 ▶ 全銀連と日商は15日、両社が事務局を務める研究会の作業部会(ワーキンググループ)を設

  置すると発表した。このワーキンググループは、近く具体的な検討に入り、2019年末をめど

  に結論を得る見通しだ。20年度からの実施を予定している。

 

当件に関する日本商工会議所からの発表記事は下URLのとおりです。

  >>https://www.jcci.or.jp/news/2019/1015160431.html

 

また、「本特則の基本的な考え方と位置付け」が下URLにありますので、ご参照ください。

  >>https://www.jcci.or.jp/chusho/kinyu/1910gl-wg.pdf

この資料には、「新旧経営者からの二重徴求は、原則禁止とする。例外的に真に必要な場合の具体例を制限的に列挙し、拡大解釈による

安易な二重徴求が行われないような対応を検討 」とも書いてあります。より詳細な情報は、年末まで待ちたいと思います。

 

以上、経営者の高齢化が進む中、上記のガイドライン特則の策定・実施が、後継者への円滑な事業承継を後押しすることを期待したいと思います。

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