【よろず支援ニュース#149-令和】公取委が巨大IT企業の報告書を公表!(検索アルゴリズム開示の必要性など)

本題に入る前に、政府のキャシュレス・ポイント還元特設サイトに以下の資料が公表されましたので、ポイント還元加盟店の事業者様は目を通していただければと思います。

 ● 店舗店頭で消費者によく聞かれる質問への回答例や、店頭用広報キット(11月以降)などをま

  とめた資料 >>https://cashless.go.jp/assets/doc/kameiten_tenpo_faq.pdf

 

①公取委が巨大IT企業の報告書を公表!(検索アルゴリズム開示の必要性など)

当メルマガの配信先にはネット販売を手掛けている事業者様が相当数いらっしゃいますので、今までも(アマゾン、楽天など)巨大IT企業・プラットフォーマー規制に関する情報は配信してきました。既に読まれた方も多いとは思いますが、11月1日日経新聞の1面トップで「巨大IT規制へ新法」「検索表示順:基準明確に」という見出し記事が掲載されております。以下、その要点になります。

 ▶ 公正取引委員会(公取委)は31日、巨大IT企業の報告書を公表し、法令違反の恐れのある

  具体例を明示した。

 

 

公取委が問題視する4類型

類型

具体例

規制する法律

優越的地位の乱用

プラットフォーム上で手数料を不当に引き上げ

独禁法

競合の排除

他のプラットフォームでの出品を禁止

取引先の自由を制限

自社のプラットフォーム上で最安値の提示を求める

公正性・透明性の欠如

検索表示順位の基準を示さない

新しい法律

(取引透明化法案)

 

 ▶ 巨大IT企業であるプラットフォーム運営会社は、検索表示順位の詳細な基準(検索アルゴリ

  ズム)を開示していない場合が多い。このため基準が不明瞭と出店企業から不満が出ている。

  取委は運営会社が好き勝手に表示順を操作することは公正性や透明性の欠如にあたると判断

  た。独禁法では利用者の保護を十分できないとして新しい法律(取引透明化法案)で対応する。

 

動画が好きな方は下の関連ニュース動画

 >>https://www.youtube.com/watch?v=K8hpVlc1MT8

当件に関する公取委HPの公表記事は下URL

 >>https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2019/oct/191031_2.html

ネット販売事業者様等、報告書の詳細にご興味のある方は、是非下にある報告書概要(16ペー

 ジ)をご覧ください。

 >>https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2019/oct/191031c.pdf

 

最後に以下、公取委の巨大IT企業規制に対する今後の取組方針になります。

(公取委HPからの抜粋)

 ▶ デジタル・プラットフォームにおける競争を促進し,消費者利益の向上を図るために,独占禁

  止法上問題となる具体的な案件に接した場合には,公正取引委員会として引き続き厳正・的確に

  対処していく。

 ▶ また,本報告書で取り上げた行為のうち,特に運営事業者が,①どのように規約を変更してい

  るのか,②利用事業者の取引データを自らの直接販売に利用していないか及び③検索アルゴリズ

  ムを操作することなどにより自己又は自己の関連会社を優遇していないかという点については,

  デジタル・プラットフォームに特徴的な問題も含んでおり,その市場の構造や技術の水準も刻々

  と移り変わるため,引き続き注視していく。

 

以上、情報まで。

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