①中小・小規模事業者における「M&Aと事業承継」、及びM&Aのイメージ・事例
ご承知のとおり中小・小規模事業者における今後の事業承継は大きな国の課題であり、中小企業庁
も事業者支援において「一丁目一番地」と位置付けております。
また、事業承継においては親族内・従業員の承継がまだ一般的ではありますが、M&Aによる事業
承継も有効な手段として国も推奨しております。
昨日、中小企業庁がHPにて事業承継補助金M&Aタイプの1次公募採択結果を発表しました。
M&Aタイプでは119社が採択されており、採択者のリスト(簡単な取組内容を含め)を以下の
とおり公表しております。
>>https://www.shokei-29hosei.jp/docs/pdf/adoption_type02_1.pdf
当方も具体的にどのようなM&A・事業再編事例なのか興味がありましたので、リストに目を通し
ました。しかし、これでは何のM&Aなのか分からないですね。
そこで、中小・小規模事業者のM&Aのイメージ・事例として、事業承継における中小・小規模事
業者のM&Aマッチングサイトである「トランビ」(Tranbi)を紹介しておきます。
このサイトは長野の町工場の社長が新規事業として立ち上げたもので有名で、様々な経済紙でも事
業承継と絡んで紹介されています。
>>http://www.biglife21.com/society/10290/
上記トランビのHPにM&A事例、進行中のM&A案件がありますが、多くの小規模案件(売上1
千万円以下)もあるようです。ご興味のある事業者様はご覧ください。
2、3年前まではM&Aは大企業の手法と思われおりましたが、今後M&Aは事業承継・事業拡大
の手法として中小・小規模事業者にとっても身近なものになってくると考えます。
②来年度の事業承継補助金の活用について
上記①で触れました昨日発表になった事業承継補助金の採択結果・採択率ですが、以下のとおりで
す。
・M&Aタイプ >>採択率54%(119件採択/220件申請)
・後継者交代タイプ >>採択率82%(224件採択/273件申請)
今回の採択率はものづくり補助金など他の補助金と比べても、比較的高いものかと思います。
先日の配信でも書いたとおり、来年の事業承継補助金は(概算要求ですが)平成31年度当初予算
に盛り込まれており、公募があるのは確かです。
>>http://www.meti.go.jp/main/yosangaisan/fy2019/pr/ip/chuki_08.pdf
予算規模は本年と同じぐらいかと思いますが、申請要件に該当する、またM&Aを考慮中の事業者
様は、来年度当補助金の活用をご検討ください。
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