【よろず支援ニュース#155-令和】厚生年金のパート労働者への適用拡大検討:50人超案が有力

厚生年金のパート労働者への適用拡大検討:50人超案が有力

今週の新聞各紙に関連記事がありましたが、現在政府が検討している「厚生年金のパート労働者への適用拡大」に関し「従業員51名以上」の案が有力とのことです。(現行は501名以上)

「51名以上」と「21名以上」の2案で検討されているという話もあったようですが、現在は「51名以上」で検討されているようです。政府が適用拡大を急ピッチで進めようとしているのは、「将来的に低年金、無年金の高齢者が増加し、生活保護受給者が急増する恐れがあるため」とのことです。但し、中小企業は保険料負担が増し経営が悪化する懸念があるため、当然経済界からの反発もあり、決着には流動的な部分もあるようです。

51名以上の事業者様は、今後の動きに注視していただければと思います。

 

以下、関連記事になります。

● 時事通信記事>>https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111200969&g=eco

以下、要旨になります。

▶ パート労働者への厚生年金の適用拡大については、「従業員501人以上」としている企業規模

 要件を「51人以上」に引き下げる方向で最終調整に入る。

保険料を折半する中小企業の負担を考慮し、3年間程度かけて段階的に引き下げることも検討す

 る。

政府は、適用拡大で影響を受ける中小企業への支援策について、新たに策定する経済対策に盛り

 込み、2019年度補正予算案などに計上する方針。

年末までに中小の支援策も含めた詳細を固め、来年の通常国会での法案提出をめざす。

 

上記記事に書いてありますが、有識者会議では「企業規模要件を撤廃すべき」と指摘しているようで、5年後に次回の年金制度改正が再度検討されるとのこと。仮に5年後、(要件(注)を満たす)全てのパート労働者へ厚生年金が適用されれば、(保険料は労使折半ですので)特に小規模事業者には大きな負担となるのは確かです。

まだ先の話ですが、経営に対する影響度を考えれば、すべての事業者にも気になるところかと思います。

 

(注)ちなみに現在の適用要件は:従業員501名以上の事業者、週20時間以上の労働、賃金が月8.8万円以上などです。

 

以上、情報まで。 

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